整理番号 2017P-091
補助事業名 平成29年度 学術・文化の振興のための活動 補助事業
補助事業者名 特定非営利活動法人 さいたま映像ボランティアの会
1 補助事業の概要
(1)事業の目的
映画の3次革命と称されるデジタルシネマにフォーカスしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭を開催。世界から作品を公募し、一次審査を経てノミネートされた作品を、4Kデジタルシネマプロジェクターによる世界最高水準の環境で上映し、国内外の映画界で活躍する著名な映画人からなる審査員が、各部門の優秀作品を選び表彰する。当映画祭の開催を通じ、未来の映像業界を担う若い才能を発掘・育成し、また地域の住民が良質かつ最先端の映像文化に触れる機会を提供する。これにより、個性豊かな地域文化の創造と活力ある地域の発展を実現すると共に、21世紀の映像文化の健全な発展を図り、公益の増進に寄与する。また、地元川口のオートレース事業を映画祭来場者に広くPRし、オートレース事業の一層の発展にも寄与する。
(2)会期:2017年7月15日(土)~23日(日)の9日間
(3)開催地:SKIPシティ(埼玉県川口市上青木3-12-63)
こうのすシネマ(埼玉県鴻巣市本町1-2-1)
彩の国さいたま芸術劇場(埼玉県さいたま市中央区上峰3-15-1)
(4)実施内容(http://www.eizov.com/?p=2035)
①コンペティション部門
長編部門は85の国と地域から617本(うち国内から65本)、短編部門は153本、アニメーション部門には40本の応募があった。13名の一次審査員が選考にあたり、海外長編9作品、国内長編3作品、短編部門12作品、アニメーション部門10作品をノミネートし、各2回ずつ上映した。黒沢清氏(映画監督)を委員長とする長編審査員、桝井省志氏(映画プロデューサー)を委員長とする短編審査員、小出正志氏(東京造形大学教授)を委員長とするアニメーション審査員による厳正なる審査を行い、下記のとおり受賞作を選定し、トロフィーと賞金を贈り表彰した。
【長編】
最 優 秀 作 品 賞 :『愛せない息子』(ノルウェー)
監 督 賞 :『中国のゴッホ』(中国・オランダ)
審 査 員 特 別 賞 :『市民』(ハンガリー)
SKIPシティアワード:『三尺魂』(日本)
【短編】
最 優 秀 作 品 賞 :『冬が燃えたら』
奨 励 賞 :『サイレン』
『追憶ダンス』
SKIPシティアワード:『冬が燃えたら』
【アニメーション】
最 優 秀 作 品 賞 :『I think you’re a little confused』
奨 励 賞 :『The Interpreter』
『竹田駅メモリーズ』
SKIPシティアワード:『I think you’re a little confused』
※SKIPシティアワード受賞者には、SKIPシティ内の映像制作施設、設備の一定期間の利用を提供。
※観客人気投票では、長編は『三尺魂』、短編は『born、bone、墓音』、アニメーションは『ももちゃんのねこ』が選ばれた。
②オープニング上映
「若手映像クリエイターの発掘・育成」を強化すべく、昨年度の映画祭にノミネートした堀江貴大監督の商業映画デビュー作『ANIMAを撃て!』を、映画祭実行委員会が主体となり製作。ワールドプレミア上映した。
③長編アニメーション上映
劇場で大ヒットし、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した『この世界の片隅に』と、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』を上映。
④バリアフリー上映(日本語字幕 及び 音声ガイド付き上映)
第40回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ6部門で優秀賞を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』を上映。監督は2012年の本映画祭で監督賞とSKIPシティアワードをW受賞した中野量太。
⑤特集上映「飛翔する監督たち」
2016年から2017年にかけ、本映画祭にノミネートされた多くの監督の作品が商業公開され、また国内外の映画祭で受賞するなど、様々に注目を浴びた。その監督達の本映画祭での上映作品(長編3本、短編3本)を上映し、トークショーを開催した。上映作品は以下のとおり。『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(白石和彌監督)、『チチを撮りに』(中野量太監督)、『神奈川芸術大学映像学科研究室』(坂下雄一郎監督)、『It’s All in the Fingers』(石川慶監督)、『イチゴジャム』(庭月野議啓監督)、『ケンとカズ』(小路紘史監督)。
⑥特別企画
・「Dシネマー新たなる潮流」
次世代の映像メディアとして高い注目を集めるVR(バーチャルリアリティ)映画。「Dシネマ」の最前線として、国内外6本のVR作品の上映とトークイベントを行った。
・ヨーロッパから見た日本映画
世界最大の日本映画祭としてドイツのフランクフルトで開催される「ニッポン・コネクション」。今年5月に開催された同映画祭でニッポン・ビジョンズ観客賞を受賞した今村彩子監督の『Start Line』を上映し、同映画祭プログラミングディレクターを迎えてトークイベントを行った。
⑦関連企画
・メイド・インSKIPシティ
SKIPシティを拠点に活動する映像クリエイターが制作した、埼玉県の魅力を発信する短
編映画2本の上映と舞台挨拶。
・ママ・シアター
赤ちゃん連れでも鑑賞可能な環境を整えた会場で『アメリ』を上映。
・カメラクレヨン
川口子ども映画クラブの制作作品と、小学生がTV番組作りにチャレンジした映像学習プ
ログラム傑作選の上映と舞台挨拶。
・地域発信映画『花の兄』上映
埼玉県寄居町を拠点に制作された地域発信型映画の上映。
⑧野外上映
子供たちに人気のアニメ作品を上映(7月16日『トムとジェリー オズの魔法使い』、7月
22日『LEGOスーパーヒーローズ:ジャスティス・リーグ<クローンとの戦い>』)
⑨映画祭関連イベント(SKIPシティ夏祭り)
ふれあいイベント、オートレースPRコーナー、盆踊り、夜店、交通安全体験車サイトく
ん、一日動物村、ベーゴマ教室、野菜ソムリエ、映画制作ワークショップ、プロレス&音楽ステージ、シネマカフェ、臨時保育サービスなど。
⑩サテライト上映
埼玉県内の遠隔地在住の住民も映画祭を楽しめるよう、彩の国さいたま芸術劇場とこうのすシネマの2会場で、7月16日と17日の2日間に亘り、短編部門とアニメーション部門のノミネート作品を上映した。
2 予想される事業実施効果
・世界初のデジタル映画に特化した国際映画祭。その普及と発展に果たした功績は高く評価されている。今年度はVR(バーチャルリアリティ)の特別企画を開催するなど、デジタルシネマの最前線分野の開拓に引続き挑戦している。
・若手映像クリエイターの発掘・育成を第一の目標に掲げ、地道な努力と工夫を重ねて着実な成果を上げてきた。多くのクリエイターが国内外の映画界・映画祭に活躍の場を広げ、今や日本を代表する若手の登竜門の映画祭として認知されるに至っている。
・地域に支えられ共に歩んだ映画祭である。地域を代表するイベントとして定着しつつあり、今後とも世界に誇れるイベントを目指して地域住民と手を携えて努力を続けたい。
・映画祭の発展を梃子に、地域起こし(映像を核とした地域文化の振興、地域コミュニティの活性化、先端映像産業による地域経済の振興)に貢献する。
3 補助事業に係わる成果物
(1)補助事業により作成した印刷物
■開催告知ガイド(和文) A2 ■開催告知ポスター B1
■開催告知ガイド(英文) A2 ■開催告知ポスター B2
■開催告知ポスター B3
■公式プログラム ■イベントチラシ A4
■デイリーニュース
4 事業内容についての問い合わせ先
団体名: 特定非営利活動法人 さいたま映像ボランティアの会
(トクテイヒエイリカツドウホウジン サイタマエイゾウボランティアノカイ)
住 所: 〒333-0845
埼玉県川口市上青木西1-20-3 産業文化会館206
代 表 者: 理事長・田中 一成(タナカ カズナリ)
担当部署: 本部(ホンブ)
担当者名: 冨永 威允(トミナガ タケヨシ)
電話番号: 048-259-3421
FAX: 048-253-1305
E-mail: eizov@bf7.so-net.ne.jp
URL: http://www.eizov.com/
http://www.skipcity-dcf.jp/
平成29年度JKA補助事業概要
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